DIYで板塀を作る!簡単に作れる横張り板塀!パート1
2018/04/12
こんにちは!庭太郎です!
板塀って植物にも合うし適度にプライバシーも確保できるしで自庭に採用したいと考えている方も大変多いかと思います。
ただ業者に頼むとメンテナンスを含め結構な費用がかかりますし、かといってコストを抑える為にDIYで自作するにも最初の一歩がなかなか踏み出せなかったりしますよね!
DIYで板塀を作る!簡単に作れる横張り板塀!
では、DIY板塀制作にさしあたって躓きそうな箇所、面倒な箇所等をなるべく簡易的な方法で出来るように、実践施工事例を交えながら順を追ってお話していきたいと思います。
この記事の目次
DIY制作における注意点
DIYで構造物を作る時に気を付けなくてはいけないのは自作物に対する定期的なメンテナンスです。
老朽化した箇所の補修を怠ると、天災時における破損及び二次災害による事故等が発生する恐れがありますので、自己管理を責任をもってやっていく事がDIYをする上での必須条件となります。
そのため、日本全国諸所の条件等を勘案しつつ自庭の環境と相談しながら制作していくのが良いと思います。
環境状況によっては、基礎等の大事な部分は業者に依頼して、上物のみ自作する等でDIYを楽しんでいくのが良いでしょう。
横板塀制作ステップ1 施工計画
板塀制作に際して施工箇所・使う素材・道具の確認をしていきましょう。
施工箇所の確認
板塀制作箇所が人通りの多い道路に面していたり、風当りの強い箇所や軟弱地盤である場合は、一度地域の施工業者に基礎の相談をしてみると良いでしょう。また植栽・庭石等の障害物や傾斜地等で地盤の高低差がある場合は基礎・支柱の設置が困難になりますので、この辺りの確認も最初に行うと良いでしょう。
使う素材の確認
施工箇所に問題が無さそうでしたら使う素材を決めていきましょう。
1.使用木材の選択
DIYとして扱いやすいのは軽くて柔らかくて色のりも良く価格の安い【杉や米杉(ウエスタンレッドシダー)】だと思います。反面強度・耐久性は低いので、定期的な塗装等のメンテナンスが必要となります。
対して重量が重くて硬いため、加工にはある程度力の強い工具等も必要とし、価格も高めなハードウッドもあります。有名なのは別名アイアンウッド等と呼ばれている【ウリン材(ビリアン)やイペ材】です。DIY初心者にはやや扱いづらい素材ですが、強度・耐久性は文句無しですので、それらを踏まえて選ぶと良いでしょう。
2.道具の確認
主に必要な道具はインパクトドライバー・ノコギリ・スコップ・水平器・メジャー(スケール)・フネもしくは一輪車等です。
ホームセンター等での貸し出しもありますので、物によってはそちらを利用するのも良いでしょう。
杉板材、荒材(束売り 17枚入り)(野地板)(コンパネ代用可)12x105x約2000厚みx幅… |
横板塀制作ステップ2 計画・基礎決め
次にどんな板塀にするかを計画します。
横幅のm数・高さ・板の隙間に応じて基礎を決めます。
布基礎
強度面で安心なのが布基礎です。重力式やL型コンクリート基礎等がありますが、型枠・配筋技術が必要なため、DIYとして作るには厳しいので、こちらを採用される場合は業者に依頼するのがよいでしょう。柱を入れたい箇所を予め指定しておけば、そちらにボイドと呼ばれる筒を入れてくれるのでかなり楽なDIY作業になります。ただし費用は自作基礎費用に比べるとかなり高めです。
ブロック基礎
強度面では布基礎に劣りますがそこそこの強度があります。地中にベースコンクリートを敷いてその上にブロックを積みそれらを基礎とします。こちらも布基礎同様広範囲の掘削作業が必要の為、DIYとしては採用しにくい基礎です。価格は布基礎より安価です。
独立基礎
DIYで扱いやすい独立型の基礎で柱の垂直・水平が取りやすく設置も比較的簡単。ホームセンター等で容易に手に入れる事ができる反面・単体としての強度は上記基礎よりかなり劣るので、フェンスの種類によっては基礎廻りをコンクリートで広めに巻く等の補強が必要。
横板塀制作ステップ3 計画図を作る
基礎の種類を決めましたら簡単でも結構ですので計画図を作ると部材の拾い出しなどにおいて板塀制作がスムーズになります。
参考までに計画図を作ってみましたので、ベース図として活用して頂けたらと思います。
使用する板材や計画する高さに応じて各数値を置き換えて頂ければと思います。柱の埋まり部の長さの目安は、計画H(地上高)の1/4以上にて計画すると良いとでしょう。
また、DIYで計画する場合は安全面や法規等も考慮し、H2000以内(庭太郎推奨はH1800以内)で板も完全に塞がず板間の隙間も最低15㎜以上空けた方が良いでしょう。
サンプル計画図
☆サンプルは独立基礎にて計画した場合の参考図ですが、布基礎の場合も同様の柱ピッチ(柱の芯々寸法)を目安にボイドを入れてください。業者に基礎・ボイドを依頼する場合は予め柱の太さ、埋まり寸法を伝えておくと良いでしょう。
Aパーツ
☆Aパーツは最初の一枚目のフェンスとなります。一枚のみの単体で計画する場合はAパーツのみを使用し、図面右側のはね出している柱は、はね出し分内に入れてください。(上記図面右下部寸法910㎜の数値をa寸法と同値にする)またコーススレッドの本数は120本となります。
境界ギリギリ迄板材で塞ぎたい場合はa寸法(872.5)を基礎はね出し分だけ内に入れると良いです。
例・・・基礎が200㎜出てた場合のa寸法は 872.5-200=672.5となります。(柱が内に200㎜移動する事により板材が柱より200㎜はね出す)
Bパーツ
☆Bパーツは連結する場合の中間パーツになります。3スパン以上の長い距離で計画する場合は、距離に応じてBパーツの枚数を増やしていくと良いです。
例・・・10mで計画する場合は、最初にAパーツを1枚分だけ計画寸法より引きます。
10000㎜(計画寸法)-1820㎜(Aパーツ)=8180㎜(-A寸法)
次は-A寸法をBパーツで割ります
8180㎜(-A寸法)÷1820㎜(Bパーツ)=4.49… なのでBパーツは4枚 その分を-A寸法より引きます
8180㎜-(1820㎜×4)=900㎜(余り寸法) 余り寸法は次のCパーツとなります
Cパーツ
Cパーツはフェンスの最終を締めくくるパーツとなります。このCパーツで制作寸法の調整をすると簡単です。
ちなみにAパーツと組み合わせれば2スパンの板塀が出来ます。
今回の例では10mなので、Aパーツ1枚、Bパーツ4枚、余り寸法900㎜はCパーツ1枚での作成となります。
Cパーツ規格の1820㎜を900㎜(余り寸法)に置き換えてみるだけで出来ます。図面右のb数値(872.5㎜)部分が要らなくなるので、柱は1本で良くなります。ここで注意して欲しいのが余り寸法が1000㎜を超える場合はなるべく柱を2本で計画することをお奨めします。その場合は柱を余り寸法に応じて均等の間隔で入れると良いでしょう。
10mで計画した場合のパーツ拾い出し
Aパーツ1枚 Bパーツ4枚 Cパーツ1枚 以上となります。
部材の拾い出し
張り板材は計画Hにより割出します。サンプルはH1500で張り板Hは105㎜、板間の隙間は30㎜の為、1パーツにつき10枚必要
計画H、使用張り板H、計画板間隙間により加減算してください。
柱は計画H+埋まりHの長さの物を用意します。サンプルではH1500、埋まりH400の為、1900㎜の柱材を用意します。
本数は各パーツの通りです。
基礎を独立基礎で計画する場合は、柱の本数分用意して下さい。
コーススレッドは張り板と柱の接地箇所一か所につき4本、パーツ間の継ぎ目部分は一か所につき2本にて算出
例…サンプルAパーツは張り板が10枚で柱との接地箇所は20箇所・継ぎ目部分は10箇所となりますので、
(4×20)+(2×10)=100本
Bパーツは接地箇所10箇所、継ぎ目部分は20箇所なので
(4×10)+(2×20)=80本
Cパーツは上記を踏まえて使用する柱の本数に応じて算出してください。(サンプル図面は接地20箇所・継ぎ目部分は10箇所となるので100本必要)
単純総量では 板の段数×柱の本数×4 でOKです
サンプルPDFファイル
サンプル図を印刷する場合はこちらからご自由にどうぞ
実践レポ
オーソドックスな横張り板塀制作実践レポ
笠付きで通気性に富んだ横板塀制作実践レポ
メンテナンスフリーの樹脂タイプ エコモックフェンス実践レポ
元記事
こちらはブログ初期の元記事です。分かりずらいので、上記の記事に改変しました。
皆様こんにちは!
冬でも寒くない庭太郎です!
今回は、DIYで簡単に作れる!板塀横張りの作り方をご紹介したいと思います!
採寸する
先ずは作りたい場所が決まったら、メジャー等で採寸をしましょう。
同時に柱を立てる位置の確認
柱を立てる場所に障害物や地中に配管が埋まっていないか確認しましょう。
柱位置の目安としては、H1500以上で計画している場合は端から約1mピッチで確認してください。(横板の長さに応じて、微調整してください。また、風が強い場所では、Hが低い場合でも柱ピッチ1m以内にて計画してください。)
基礎は今回、□180×450の独立基礎、穴径はφ300としますので、柱廻り15cm~20cm位の間に障害物が無いか確認しましょう。
計画図を作る
採寸が終わりましたら、簡単で結構ですので、計画図を作りましょう。
横幅の板割りは今回便宜上2m※としましたが、使用する板幅に応じて変更してください。
※木材屋で購入する場合は、指定の寸法で購入出来ますが、ホームセンター等で購入する場合は、事前に板幅を確認しておいて下さい。
高さの板割りは
計画H、使用板H、隙間Hによりますが、計算の単純例としましては、
計画H1500 使用板H105 隙間H15の場合
1500÷(105+15)=12.5
となりますので、
上から12枚張った場合の余り
120×0.5=60+隙間Hの15(板隙間最下段分)を足した
75mm程下が空くことになります。
板材、隙間を変える場合はそれぞれの数値を置き換えてみてください。
簡単な手書きでも結構ですので、計画図は書く様にしましょう。※フリーソフトのJWCAD等で書くと、縮尺や寸法等、手軽に変更出来るので便利です。
採寸・計画図のまとめ
今回のまとめとして、以下の条件にて施工計画を作ってみましたので、参考にしてみてください。
板塀横張り
- H1500×W6000とする。
- 板材はW2000×H105×厚み12
- 柱は□70×H1900(埋まり分400含む)
とした場合の例です。
寸法図
最初と最後の芯々寸法が965になってるのは、最初と最後の板がはみ出さない様にです。
板塀・独立基礎の外々寸法を6000としたい場合は両端の基礎を、内側へ55mmずらしてください。
その分両端の柱より外側へ横板がはみ出る事となりますが、独立基礎の端まで板が来ますので、境界際の隙間を無くしたい場合等に有効です。
完成予想図
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